質問：他の歯科医院で前から4番目の歯（小臼歯）の治療中です。保険で白い歯を被せて欲しいと頼んだのですが、「当院では小臼歯に保険で白い歯を被せることはできません。白い歯をご希望ならセラミックにして下さい」と言われました。ネットで調べると、レジン冠やCADCAM冠が保険で出来ると書いてありました。そのことを主治医に言ったら、「医療なので必ずしも患者さんの思い通りにはならない、保険での治療希望なら銀歯になります」と言われ困惑しています。

回答：小臼歯に白い歯を被せる場合、過去には「硬質レジンジャケット冠」しか選択できませんでした。「硬質レジンジャケット冠」は強度が弱いため、すり減ったり割れたりする可能性があり、敬遠する歯科医もいました。しかし、平成26年から「硬質レジンジャケット冠」の2.5倍の強度を有する「CADCAM冠」が保険適用になりました。届け出が必要なので行っていない歯科医院もありますが、多くの医院では治療可能なので問い合わせてみると良いと思います。「CADCAM冠は取れやすい・割れやすいため行っていません」という歯科医がいますが、そのような事は無いように思います。歯の状態によってはお勧めできない場合もありますが、さくら歯科医院の小臼歯の被せものは９５％がCADCAM冠になっています。脱離・破折率は5％以下で、これは銀歯と変わらない数値です。
又、「CADCAM冠」は現在、下顎第一大臼歯にも適用可能になりました（条件あり）。更に、金属アレルギーを有する方は、すべての歯で非金属による被せものが可能です。詳しくはお問い合わせください。